介護職員初任者研修のカリキュラムは、厚生労働省によって130時間と定められており、通信講座であっても約90時間以上はスクーリングを行わねばなりません。職務の基本や介護の基本、認知症の理解などがありますが、最も時間を割いているのが「こころとからだのしくみと生活支援」です。130時間のうちの75時間を使い、実技を通して介護の基礎を学びます。
介護職員初任者研修の資格を取得すれば、別業種から介護業界へ就職する際にも良い条件で仕事を探すことができます。介護職員初任者研修を持っていると資格手当が付くこともあるので、無資格よりも手取りの給料が多くなります。
仕事に活用するだけでなく、正しい介護の知識を身につけ家族の介護に活かすこともできます。体に負担の少ない身体介護のやり方もわかるので、介護疲れも軽減できます。また、介護制度の知識も得られるので、制度を上手に利用できるようにもなります。
家族だけでなく、知人や友人が認知症になった場合でも、どのように対応すればよいのかわかります。知識がなければ怖いと思うような行動も、認知症のメカニズムがわかっていれば、なぜそのような行動をするのか理解し適切な対応が行えます。
介護業界でキャリアアップするなら、国家資格である介護福祉士の資格を取ることが重要になりますが、介護職員初任者研修はその足掛かりとなる資格です。介護職員初任者研修で介護の基礎知識をつけ介護に興味を持ち、キャリアアップへの原動力にすることができます。